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    第四十六話 げら

    ゲラゲラとよく笑う人、笑い上戸のことを、大阪弁では「げら」という。
    ゲラゲラ笑うから「げら」…。非常にわかり良い、言葉である。
    例えば、いつまでも笑い続けている相手に向かって、あきれたように「おまえ、げらやなー」と言ったり、笑い上戸の人を「あいつは、げらやからな」などと評するときによく使う言葉だ。

    元来、笑いをとることを至上のものとしている大阪人だけに、よく笑う人というのは、好まれる傾向がある。もっとも、ぶすっとしている根暗な人間は、どこでも敬遠されるものだ。ただ、大阪ではことのほか、この「陰気」なタイプというのは嫌われるようだ。
    大阪人を拷問するには、「おしゃべり禁止状態に置くことだ」といった笑い話があるが、そんなことをされると大阪人は、禁断症状に陥ってやがて悶絶し始める、と思われる。大阪人にとってジョークの効いた軽口は、金魚の口ぱくみたいなもので、これがないと、酸欠状態になって苦しくなるわけです。ほんま。
    だから、「あいつは陰気でかなわん」とか「キミとおったら、気ぃ滅入るわ」とか言われる人間は、まず大阪では出世しない。仕事がバリバリできる切れ者でも、陰気な人間は出世しにいし、逆に、仕事はそこそこでも、愛敬と可愛げのある人間は案外出世するものだ。浪花の商人(あきんど)の昔から、笑いのセンスを身につけることは、大阪では、ビジネスマンとしてのたしなみみたいなものだったともいえる。

    それだけに、うまいタイミングで上手に笑ってくれる人というのは、オフィスでも学校でも、好まれるものだ。それもTPOをわきまえた、クレバーな「げら」でないとダメ。なんでもかんでもゲラゲラやってると、うるさがられるだけだ。
    「色の白いは七難隠す」というが、大阪では「適度なげら」も七難隠す財産といえるかもしれない。

    本日のスキット

    友人同士の会話

    A子 「あんなぁ、昨日あった、おもろい話、したろか」
    B子 「うん、なになに、教えて」
    A子 「うん、それがな…あははは…うひゃひゃ」
    B子 「なになに、どないしたん?」
    A子 「いや、わはは…思い出し笑いして…けけけ、しゃべれへん」
    B子 「…あんた、ほんまにげらやな」