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第三十三話 なんぎやな

「なんぎ(=難儀)」という言葉は、時代劇なんかでよく聞く古めかしい言葉である。長旅から帰ってきた、やつれはてたお侍などに対して、「おお、さぞ難儀いたしたであろう…。ささ、はよう上がってゆるりとされよ」なんて声をかけるシーンである。
「なんぎ」は、こんなふうに時代がかった言葉のイメージがあるので、いまでは関西以外では、あまり使われない言葉ではないだろうか。でも大阪では、老いも若きも結構日常的に、「なんぎやなー」を連発している。

「難儀」には、「苦しむこと、苦労」といった意味や、「むずかしいこと。めんどうなこと。困難」などの意味がある。でも、大阪では、そこまでシリアスな意味で使うことはほとんどない。どちらかといえば、場を和ますようなファニーな使い方をしていることが多い。
ニュアンス的には、「あちゃー、まいったな」とか「ったく、なにやってんだよ」「ほんと、困った人だな」といった意味合いで使われることが多い。

例えば、テレビゲームをしていて、何度も同じ所でゲームオーバーをすることがあるが、こういうとき大阪人は「もー、なんぎやなー」とひとりごちることが多い。
あるいはまた、みんなが準備万端ととのっているのに、いつまでもぐずぐずしている者がいたりすると、いらちな大阪人はたいてい、「なんぎなやっちゃなー」といらつくのである。
この場合、「のろま!」「どじ!」「早くしろ!」なんていうと角が立つが、「もう、ほんまになんぎなお人やな」と言っておけば、お互いにケンカになることはない。大阪の人たちは、物事をあからさまに言わず、婉曲的にいうクセを身につけているので、こうした「間接非難語」というのは、重宝されている。

何かトラブルが発生して、進退窮まったときにも大阪人は、「うわー、なんぎなことになってしもたー」といった言い方をする。でも、正真正銘にまいってしまったわけではなく、頭の中ではせわしなく、次の打開策を考えている。
こういう場合の「なんぎやな」は、次のアクションに至る前の"ため"みたいなものであって、本音ではない。腹の中では「どないして、いてこましたろか」(って、ちょっとお下品です。ごめんなさい)と虎視眈々、逆転打を狙っているのである。
いわゆる「死んだふり」というのが得意なのも、大阪弁の便利なとこでおます。てなこと言いながら、今年のタイガースは、まだ死んだふりしてるけど、大丈夫かいなー。
え?あれはフリとちゃうって?
ほんまに、なんぎやなー。

本日のスキット

食堂の店員同士の会話

店員A 「あの席に座ってるお客はんな」
社長
「ああ、なんやさっきから、文句ばっかり言うてはるな」
店員A 「やれメニューの字が小さいとか、やれ割り箸が割れへんとか…ほんま、かなんわ」
社長
「お、また、なんか呼んではるで、行っとで」
  …帰ってきて…
店員A 「もう、いややわ、ワタシ」
社長
「なんや、こんどは?」
店員A 「お財布忘れたから、家のもん呼んでくれやて…」
社長
「もー、なんぎなお客はんやな」