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第十九話 もうかりまっか

大阪弁というと、大阪人以外のみなさんが、必ずと言っていいほど思い浮かべるのが、この言葉である。大阪のひとは知り合いと偶然出会うと、これを挨拶がわりに使っていると思いこんでいる人が多いのではないだろうか。
外国人が大阪で生活して憶えて帰るのも、この言葉だったりする。「以前、日本で生活したことがアリマース。もうかりまっか、ぼちぼちでんな。大阪弁、ワカリマース」といった調子で、ジョークにされたりするので、もはやインターナショナルな日本語の仲間入りをしているのかもしれない。
いずれにせよ、商都大阪、町人文化のまち、銭金のことばかり考えている大阪人といったイメージが、この言葉には集約されているようだ。

たしかに、ビジネスシーンでは、この言葉はちょくちょく、潤滑油のように利用される。
お得意さんに電話をかける。相手が出てくると、「まいど!」と、元気に挨拶をする。続けて「どないでっか、もうかってまっか?」といった具合に、コミュニケーションをとっていくのである。別に深い意味はなくて、大阪のひとたちは、キャッチボールをするみたいに、こんな会話をぽんぽんと繰り返していく。

しかし、ほんとうになんの意味のない、どうでも良い言葉かというと、実はそうでもない。この言葉は、商売相手の状況をそれとなく把握する、ソナー探知機のような役目も持っている。
「もうかりまっか」と投げかけて、ちょっと返答にまごつく相手は、よっぽどもうかっているか困窮しているか、何か隠し事や心配事がある証拠なのである。
だから、「もうかりまっか?」とたずねられても、おたおたしてはいけない。もうかっていても「全然、あきまへんわ」と煙に巻いたり、自転車操業でも、「へえ、きばってまっせー」と一発かましたり、腹のさぐり合いとばかし合いができないと、浪花では生き残れない。
そういう意味で、「もうかりまっか」の対句となっている「ぼちぼちでんな」は、実にぴったりの懐の深さを持った言葉である。いいのか悪いのか、どっちにもとれる、曖昧模糊した返答の中に、一筋縄ではいかない浪花のあきんどのしたたかさが隠されている。

本日のスキット

浪花の商店主同士の会話

Aさん 「おや、Bさん。おひさしぶりで」
Bさん 「これは、Aさん。こんなところで、奇遇ですな」
Aさん 「相変わらずお忙しそうで、もうかりまっか
Bさん 「へえ、おかげさんで、ぼちぼちですわ。おたくは?」
Aさん 「あきまへん。死に死にですわ」
Bさん 「おたがい、きばらなあきまへんなあ」