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第十八話 やいやい

しきりに催促するさまを、「やいのやいの」というが、浪花ではこれをショートカットしてしまって「やいやい」という。
大阪では、あせって一生懸命仕事をしているのに、横から「もっとはよう、はよしてんか」とせかすようなやつには、「もう、やかましな!あんまりやいやい言わんといてか!」とい逆ギレする人が多い。イラチな大阪人同士が、よく衝突するパターンがこれだ。
「うるさいな!そんなにやいやい言うんやったら、あんたがやったらええやろ!」という捨てゼリフがつくと、収集のつかないケンカになったりする。
はたからやいやい言うやつも、悪気があって言ってるわけではない。元来イラチな大阪人は、一生懸命やっている人間を見ると、何かで応援してやらないといられなくなって、それで、口だけでも仕事に参加して、応援しようとするのである。
でも、口で参加されても、仕事の足しにはならない。うるさいだけである。そのへんの道理がわからないところが、大阪人のちょっと間の抜けた、オモロイところだ。生活がみんな、漫才になっとるわけです。

「やいやい」のもうひとつの用法としては、"文句言い"の人間に対して使うパターンがある。いわゆる一言居士とか、ごて屋さんの人間が、何かにつけて、「あーしろ、こーしろ」「どーした、こーした」と文句をつけると、周囲の人間は、「あいつは、いっつもやいやい文句ばっかり言うて、かなわんな」と嫌がるのである。

それから、上方落語でも、この「やいやい」はよく聞かれるフレーズだ。「長屋のみんなが、やいやい言うておりますと、むこうからちょうどご隠居がやってきました…」といった口上だ。なんだかんだと、口々にわあわあ言って騒いでいるさまが、大阪では「やいやい」というニュアンスになる。
てなことを「やいやい」言うておりますうちに、ちょうど紙幅もつきたようで、それでは本日はこのへんで。

本日のスキット

親子の会話

息子 「おかあちゃん、お弁当まだか」
「いま、つくってます」
息子 「おかあちゃん、給食当番のアイロンできたか」
「そこに、畳んで置いてあります」
息子 「おかあちゃん、お弁当まだか。今日、僕、日直やねん」
「もー、うるさいな!人がいっしょ懸命やってんのに、横からやいやい言いないな!」