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第八話 さよか

「さよか」というフレーズは、浪花の商売人や落語家さんなんかが、よく使う言葉である。でも、若者はあまり使わない。これが板につくと、とってもオヤジっぽく聞こえるからである。

使われるシチュエーションとしては、大きく2通りある。人の話を、ふんふんうなずきながら聞いていて、最後に「あ、さよか〜」と相づちをうつパターンがひとつめ。やや語尾を伸ばしながら、間を持たせ気味に言うと、それらしく聞こえる。
この場合の「さよか」は、その人の話に感心したことを知らせる、肯定的な用法である。若者言葉でいま風に言うと、「へえ、そうなんや」というフレーズがニュアンス的には近い。

もうひとつの用法は、英語でいう「No Thank You」に近い、否定的な使い方である。例えば、訳知り顔の人間が、とうとうと講釈などをたれだすと、ひと区切りついたところで大阪人は、「さよか」と一言で話を切り上げてしまう。こういう時の発音は、あっさり早口に、ぽんと投げだすような言い方になる。
言外に、「はいはい、わかりました」とか「ふん、なんぼのもんじゃい」とか「誰がおまえの言うことなんか聞くか」という、反感の意が含まれているので、言われた方は鼻白んでしまう。冷水を浴びせられたような感じだ。

商人同士の会話で、「さよか、ほな、考えときまっさ」といった口上が飛び出すと、商談は終わりである。「話はもうええから、はよ帰って」という意思表示になるのだ。東京の人は、「そうか、検討してくれるんだ…」と勘違いしたりするので、注意がいる。

ちなみに、「さよか」の語源は、時代劇などでお武家さまがよく使う「左様か」である。「さようでござるか」「しからば」なんて、しかめっつらで言い合っている武士たちを、大阪の町人文化は、軽くいなしているかのようだ。
ついでに言うと、現代人が日常的に使う「さようなら」は、「左様なら」のこと。「左様ならば(=それでは)これにてお別れいたしましょう」の意味から転じて、いまのような「サヨナラ」へと変化していったそうです。スマップの中居くんがよく、「左様ナリ」って使ってるけど、あれも語源的には、正しいわけですね。それではみなさん、サヨウナリ。

本日のスキット

インテリとおっちゃんの会話

インテリ 「自慢じゃないですが、私はこれでもフランス語が得意でして自慢じゃないですが、私はこれでもフランス語が得意でして」
おっちゃん 「きっちり自慢しとるやないか」
インテリ 「先日も、フランス大使館のパーティに招かれまして、トレビアンな方々と、ワインのお話しなどをしてまいりました」
おっちゃん さよか