各地で街づくりや観光政策のお手伝いをしております。最近では、船場、御堂筋、ミナミ、法善寺横丁等の街づくりに参画してまいりました。 ミナミで生まれ育った私の持論として、街というものは住民のためだけのものではないということです。多くの人が憧れ、集まってくる街を創ることがブランドづくりにつながると考えております。ビジターの都市、集客都市、観光立都等のキーワードを提案してまいりました。 そういう街を創るうえで、美しい大阪を創ることが重要だと思います。それを実現するために、今日は一つ提案したいと思います。 それは「コッピー(=コピー)であってはならない」ということです。これは、關一市長が大阪市立大学の前身を創設されたときにおっしゃった言葉です。公立大学は官立、国立の大学ではあってはならないから、我々はコッピーを作ってはいけないと意味です。 まさに、その關一市長が活躍された1920〜30年代の大阪は都市美を前面に掲げて、美しい街を創ってまいりました。「大大阪」と言われた時代です。御堂筋、大阪城天守閣、道頓堀のネオンサイン、中之島の公園等、当時の大阪に出現した景観は、模倣を超えたオリジナリティーがあると私は思っております。東洋的な銀杏並木の続く御堂筋、鉄筋コンクリート造の復興天守閣、ネオンサインが国産化された昭和5年以降、圧倒的にネオンサインが集中し、世界では類を見ない夜景となった道頓堀、美しい水上公園の中之島…これらは、今の私達が大阪の美観だ、誇りだと思っているものであり、これらは1920〜30年代の約10〜15年の間に創られたものばかりであります。
大阪ブランドを考えるうえでも、当時の人々が10〜15年でできた水準を、今の私達が総力を結集すれば、50年後の私達の子孫が、大阪のブランドだと思う美観を短期間で作り上げることができるのではないかと思っております。
