私はロボットの話しかできないのですが、ロボットを使って大阪をどう売っていくかということで2つほど。先ほどご紹介がありました「ロボカップ2005」が今年、大阪で開催されますのでそのご紹介と、それにつなげて、ロボットの街にしようではないかということで大阪の梅田北ヤードに「ロボシティコア」、この2つに絞ってお話させていただきたいと思います。 すでにロボカップはご存じだと思いますが、基本的にわれわれは大学の研究者ですので研究をやります。研究をやるときに、象牙の塔のように離れたところでやっていればいいかというのではなくて、むしろ一般の方々に近いところで公開実験をやることで研究を高めていこう、ということでやりだしたのがロボカップです。 ロボカップの話をすれば1時間あっても2時間あっても足りないので、手短に進めていきます。 ロボカップは、通常は「ロボカップサッカー」ということで一番人気があるのですが、それ以外に「ロボカップレスキュー」「ロボカップジュニア」ということで、社会的応用あるいは教育・娯楽用ということで、こういった3つのディビジョンから成り立ってきます。 しかし、最終的には産業応用ということを目指しています。実際にF1などの過酷なレース状況の中で培ってきた技術が市販車にフィードバックされるように、ロボカップで培った技術がわれわれの生活の中に入ってくることを目指すことによって、初めてロボカップの理念が成り立つと思っています。ロボカップ自体を大阪ブランドで売るという話で言いますと、ロボカップの提唱者であり、ネーミングをしたのは私です。ということで、これは大阪が生んだロボカップということで、皆さん自信を持っていただいて結構だと思います。 産業応用に結び付けていくのですが、なぜこういうことをやったのかといえば創造性。コシノ議長からもありましたが、いかに新しく、そしてだれもやっていないことをやっていくかという意味で、ロボカップというのは、われわれは「ランドマークプロジェクト(記念碑的事業)」と呼んでいます。易しいことをやるのではなくて難しいことをやる。逆境を利用してうまく伸びていくという意味で、ものすごく難しいテーマにチャレンジしよう。このこと自体が、先ほど言いましたように、公開実験を通じて世の中の役に立つようなものができていくだろう。
そのときに問題なのは、先ほど議長からもありましたが、「なんぼや、すぐ儲かるか」という話ではなくて少し長い目で見てもらう。ランドマークプロジェクトは、代表格はNASAの宇宙計画です。「人を月に送ってわれわれの生活がなんぼになるのか」という話もありますが、テフロン加工が出てきました。つまり、そのこと自体が達成されてもわれわれの生活がよくならないように見えながら、達成する過程の中でいろんなスピンオフが出てきて、それが実際にわれわれの役に立つということで、われわれもランドマークプロジェクトとして提言しています。
