大阪ブランド情報局 | Osaka Brand Center

 
 
 
● TOP ——————– □第一話 おおきに □第二話 なんぼ □第三話 けったい □第四話 ほかす □第五話 いらち □第六話 しゃあない □第七話 ほな □第八話 さよか □第九話 どないしたん □第十話 ええかげんにしいや □第十一話 うそやん □第十二話 ちゃうちゃう □第十三話 わや □第十四話 かなん □第十五話  好きやねん □第十六話  しょうもない □第十七話 さぶいぼ □第十八話 やいやい □第十九話 もうかりまっか □第二十話 ぼちぼち □第二十一話 かまへん □第二十二話 あほ □第二十三話 あかん □第二十四話 よういわんわ □第二十五話 ほんま □第二十六話 べっぴん □第二十七話 やつす □第二十八話 すんまへん □第二十九話 しはる □第三十話 しばく □第三十一話 はよ □第三十二話 ややこしい □第三十三話 なんぎやな □第三十四話 よろがわ □第三十五話 けたくそわるい □第三十六話 おいでやす □第三十七話 あんじょう □第三十八話 なんのこっちゃ □第三十九話 なおす □第四十話 しまひょ □第四十一話 ごっつい □第四十二話 まいど □第四十三話 いちびり □第四十四話 ほたえる □第四十五話 めっちゃ □第四十六話 げら □第四十七話 どだい □第四十八話 なんでやねん □第四十九話 あんさん □第五十話 あんなあ □第五十一話 ええやん □最終話 おもろい

前回が「いちびり」だったので、ついでながら「ほたえる」を–。

「いちびる」の意味のひとつに「ほたえる」も含まれている。ただ、いちびるの場合は、どちらかというと「おどける」といった道化系統の意味合いが強く、ほたえるの場合は、「ふざける・つけあがる」などの意味合いが強い。 現代語の辞書類を見ても、「ほたえる」とは、ふざけ騒ぐ、戯れるといった意味のほか、甘える、つけあがるなどの意味が指摘されている。 近松門左衛門は、この「ほたえる」という言葉がよほどに好きだったらしく、浄瑠璃作品の中に、盛んに使っている。

「お前は何処ぞ脇で遊んで下さんせと、いへどもほたえた顔付にて」(『心中天網島』上)、「こりゃん、ほたゆるなど、又引っがついて投げたがの」(『博多小女郎浪枕』)、「やい、かしましい、あたり隣もあるぞがし、よっぽどにほたえあがれ」(『女殺油地獄』中)、「若いなりしてびらしゃらと、あんまりほたえさっしゃるな」(『卯月の紅葉』上)–といった具合で、近松さんは、ほたえるマニアでもあったようだ。

いま大阪で「ほたえる」を使うのシーンというと、子供たちをたしなめる時が多い。親や教師が、ふざけまわっている子供をしかる際に、「こら、ほたえな!」と一喝するようなケースである。大阪では若い母親なんかでも、ごくふつうに、「これ、あんたら、こんなとこで、ほたえなさんな」といったしかり方をしている。
大阪以外の人たちが耳にすると、ちょっと意味のわかりにく言葉かもしれないが、大阪人にとっては、わいわい、やいのやいのと騒いでいる状況を表現するのに、ニュアンス的にとてもよくわかる言葉のひとつだ。

本日のスキット

子供たちと母親の会話

長男 「このオヤツ、僕のもんな!」
次男 「あーん、お兄ちゃんずるい!」(オヤツを取り合いする兄弟)
母親 「これ、あんたら、そんなことでほたえなさんな!」

Copied title and URL