大阪ブランド情報局 | Osaka Brand Committee

今、津田さんが色々言われましたけれども、実は大阪にはいいものがたくさんあるんです。ここにずっといる人、だいたい9割方男の人ですね。まず、男の人というのは、だいたい生活を楽しまない。まず、20代で仕事をすると、40代まで死に物狂いで働く。もう意識朦朧とするぐらい働いて、会社の人としかお付き合いがない。映画に行くとか、音楽会に行くとか、そういうことはしない。40歳になると、責任を持つ立場になって、課長になると部長を目指して55歳か60歳の定年まで働く。そのときにはもうふらふらになってる。昼に食べる食事の味はどうでもよくて、とにかく放り込んだらエネルギーになるという感じ。女性は、ゆっくりとフルコースを食べて、これはおいしいとか、あれはおいしいとか言って楽しんでいる社会です。 だから、もっと女性のエネルギーを我々は入れなければならないと思うんです。女性の方は40歳になると子供が大きくなりますので、映画行ったり、音楽会行ったり、そしてピアノを習ったり、書道、絵画を習ったり、文化教養度というのはだんだん高くなってきて、そして55歳になると旦那さんが定年で帰ってきたら、熟年離婚になるのは、基本的には文化教養度の違うことが大きいのではないかと思います。 このことを考えると、ここにおられる方々、もうちょっと、今からでも遅くありませんので、少し生活を楽しんだ方がいいのではないかと私は思うんです。そのことが、河内さんとか橋爪さんが話をしておられる「生活を楽しまない大阪」になったのが問題なのではないかと思いますが。 片一方で、青木さんのように非常に勇敢で、飛ばしてやるぞという心意気が非常にいいなと。これを飛ばそうというのは、荒唐無稽な感じもいたしますが、これを東京の人が非常に恐れる。東京の人というのは、「大阪の人はなぁ。」とこう言うんですね。ひとつは、東京で成功している大阪の人というのは、非常にバイタリティがありすぎて、非常にみんな恐れているんです。非常に大阪のいい遺伝子をしっかり持って、日本と、それから勇気とを持った人たちが成功しておりますから、何としてでも、青木さんの人工衛星は飛ばしてもらわなければならないと思います。 私、先週バーゼルでノヴァルティスという非常に大きな、世界でも一番大きな製薬会社があるんですが、そこの研究所の仕事の設計をしているんですが、今おっしゃったように、大阪はバイオがすごいと。それから、「できれば10月に安藤さんの建築を見に行きたい」と、こう言っておられました。今、梶本さんが言われたように、世界的にもしっかりとしたバイオがあるということを、基本的には大阪の人たちが認識していない。これは、いわゆる仕事以外のことに目を向ける余裕がないからだと私は思うんです。そういう人たちが出てくると、学生たちが「関西に行ったら面白い人がいっぱいいるぞ」ということになるだろうと思います。

先ほど、最初に喜多さんがお話されましたけども、喜多さんの仕事は、私もよく、もう20代から知っておりますから、非常に有名で、ヨーロッパ、特にミラノ、それからアメリカには、先ほどニューヨーク近代美術館に永久保存があるという、このニューヨーク近代美術館の永久保存というのは大変たいしたものでありまして、日本人でもそう数はいないわけです。喜多さんは、日本で、というよりか大阪で、大阪から全国一発信しておられる人たちもいるということを考えると、ずいぶんまだまだ捨てたもんでないと私は思うんですね。

そして、津田さんが言われたように、いわゆる文化の発信基地であった大阪が、それを支えていく人たちがいなくなったのではないかと。もっともっとまちに出て、もっともっと自分の足で歩き、そして自分の頭でやっていかなければならないということを考えると、今大阪が停滞しているのは、ずいぶん大阪が官には頼らないと言いながら、今、意外と官に頼ってるんです。もう官に頼らない時代になってほしいなと。自分たちがやるという人たちがいっぱい出てきてほしいなというふうに思いますが、最初に寺田千代乃さんが話をされたように、みんなでがんばる、自己責任でがんばれというふうに私は思いました。 ※6人の有識者の方の「大阪のアピール」を聞いた後でコメントされたものです。 ※原文をわかりやすくするため、文章を加除させていただいています。

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